appArray Inc.

インタビュー

ミッションは「マルチリンガルになれる時代を創る」。appArray創業者が語る、起業した背景と「AI英会話」を作る理由とは。

appArray株式会社は、2013年に日本で設立され、「Towards a multilingual world(マルチリンガルになれる時代を創る)」の理念をもとに、英語学習に特化したモバイル向けのアプリケーションの開発・運営を行っています。

今まで日本を含むアジア地域に向けてリリースした『本気で英会話!ペラペラ英語』、『最後の英単語学習!マジタン』は、App Storeの有料Appランキングにて総合・教育の両部門で1位を獲得しており、現在では、AI英会話アプリ「SpeakBuddy」の開発に注力しており、その利用拡大に努めています。

今回はこのappArrayを創業した立石 剛史氏に、起業に至った背景と、現在のメイン事業であるAI英会話アプリ「SpeakBuddy」を開発する理由について話を伺いました。

― なぜ起業しようと思ったのですか?経緯について教えてください。

(立石)最初からちょっと驚かせてしまうかもしれませんが、今までの人生で生死をさまよう様なことを複数回経験しました。以前は投資銀行で働いていて、専門性の高い仕事内容に面白みを感じていましたが、自分の人生を振り返った時に、「自分の人生は人々の役に立った のだろうか」と自問した時に虚無感にかられました。そこで、一度きりの人生、「人々の役に立った」という実感を持てるように生きたいと考え、そこから「世の中にこういうサービスがあればいいのに」というアイデアや想いが止まらなくなりました。そして、そのような自分の理想を実現させるのに一番ストレートな方法は自分で事業を作ることだと考え、起業を決断しました。

― なぜ事業は、「語学学習サービス」を軸にしているのでしょうか?

(立石)起業当初は、特に語学学習にテーマを絞ってはいませんでした。事業アイデアを100個ほどリストアップして、実現可能性や自身の本気度を軸に整理したところ、語学学習関連のサービスが多く並び、自身がやりたいことは、「世の中の課題を解決すること」、それも「自身が経験した課題でこそ本気になれる」ということを確認しました。

私自身、大学卒業後に英語が全くできなかったのに外資系企業へ入社したため、海外研修や外国人との仕事を通じて、英語に非常に苦労しました。小学校から大学まで内部進学な上に超劣等生だったため、就職の内定をもらった20歳まで「be動詞」の意味すら知らなかったんです。これは、完全に自業自得ですが(笑)。しかし、そこから英語を猛勉強したことで、手に入れられる情報や交友関係、自身の行動範囲が大きく広がったんですね。その結果、仕事やプライベートの選択肢も増えて、自分の人生がすごく豊かになったと感じています。中国語も勉強していたおかげで、香港駐在など、海外で働くこともできましたし、20代の頃の夢だった世界一周も達成できました。

これらの経験から、言語を習得するために必要な多大な努力を、効率的に解決できるようにしたいと感じました。また、海外から日本を見た中で、日本人が世界で戦う上での最大の課題は語学力だと確信していますし、世界を旅した経験から、同じ言葉で話すことで、もっと世界中の人の心が通じ合えると信じています。

― 語学学習の中で、なぜ「AI英会話」なのでしょうか?

(立石)様々な言語や地域に対応したいと思っていますが、市場規模や我々の強みを考えて、最もアプローチしやすい日本人向けの英語学習に今は集中しています。また、日本人のビジネスパーソンには「読み書きはできても話せない」が増えてきていると思います。 私自身、TOEICで高得点が取れれば、英語を話せるようになるだろうと思っていたものの、800点を超えても、全然話せない状態にショックを受けました。

では、英語のスピーキングを上達させたいと思ったときに、一番困るのは「会話相手を見つけること」ではないでしょうか。留学や英会話学校は金額が高いですし、時間・場所の制約も大きいです。オンライン英会話も、予約が煩雑なのと、毎回先生が変わることを理由になかなか続かないという声をよく聞きます。英語学習の課題を解決しようと、何人もの方に課題をヒアリングしていたところ、「スピーキングが苦手なので、対人で英語を話すのが恥ずかしい」という声を聞きました。たしかに自分もそう思っていたのと、私が過去に「家に英会話ロボットがいてくれたら・・・」と考えていたことを思い出し、「音声認識や合成音声の技術が進化した今なら、AI英会話こそが英語学習の最終解になる」と考え、AI英会話のビジネスプランの練り込みと開発を始めました。

― 今では機械翻訳が発達していますが、なぜ英語を話せる方が良いのでしょうか?

(立石)機械翻訳が発達してきていることは、とても良いことだと思いますし、初心者が旅行目的などで使うには充分役立つものだと思っています。 しかし、ビジネスで円滑にコミュニケーションをするには、やはり自分で話せることは必須であると考えています。また、対人コミュニケーションにおいて、自分自身の言葉で話して伝えれば、相手の頭ではなく心に届くものだと思っています。このような情緒的な価値を機械翻訳で代替するにはまだまだ時間がかかることでしょう。
また私自身、外資系や海外で働いていた経験から、英会話を習得することで、世界中の人と仕事ができたり、海外で生活ができたりなど、人生の選択肢が広がった実感を持っています。言語の壁を解決して、選択肢を広げて人生を豊かする。英会話を習得することで、より多くの方にそのような未来を持って頂けると思っています。

― これがappArrayの理念にも繋がってくるのでしょうか。

(立石)そうですね。多くの人が言語の壁に阻まれて、自国以外で働く選択肢がない現状を打開したいと考えています。我々がその壁を壊して、より多くの方に人生の選択肢を広げる機会を提供していきたい。また、複数言語を話せる人を日本で増やすことで、「日本で働きたい」と思っている海外のプロフェッショナルを受け入れられるような土壌を作っていくことも重要です。それらが弊社が掲げている「Towards a multilingual world(マルチリンガルになれる時代を創る)」というミッションに繋がっています。

― 最後に、会社名の「appArray」の由来を教えてください。

(立石)appArrayというのは、「app=アプリ、Array=配列」で、「アプリの配列」という意味です。小文字と大文字を繋いだキャメルケースというプログラミングの記法で書いています。私がプログラミングを習得して起業をする際に、多くの人にサービスを届けられる魅力から、アプリを使ったサービスを開発する会社にしようという意思は固まっていました。そのため、仲間になるであろうエンジニアにそれが伝わるように、この名前を付けています。結果的に、appArray=あっぱれ(=天晴れ)で、語呂もいいと思っています。もし興味を持っていただいた方は、ご連絡いただけたら嬉しいです。

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